はじめにお断りしておきますが、「官能的」ではなく「官僚的」です。決して誤字ではありません。このエリック・サティの「官僚的ソナチネ」は、古典派の作曲家クレメンティのソナチネ(作品３６−１)をモチーフにした作品です。曲自体も古典派の様式を意識して書かれています。ただ、作品から受ける印象は、クレメンティへの尊敬・畏敬としてなのか、単なるパロディとしてなのか、判断に苦しむところです。題名が題名ですからね。楽譜中に書き込まれている文章は、若い役人が出勤してから帰宅するまでの、とある１日のストーリーになっています。通常３つの楽章は続けて演奏されます。難易度も高くないので気軽に弾ける１曲ですね。
§官僚的ソナチネ§ Sonatine bureaucratique
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エリック・サティが一時期熱狂的に傾倒していた伝説の秘密結社“カトリック・薔薇十字教団”のために書いた作品です。薔薇十字教団とうのは、始祖クリスティアン・ローゼンクロイツの遺志を継ぎ、錬金術や魔術などの古代の英知を駆使して、人知れず世の人々を救うとされる組織なんだそうですが、実際には都市伝説のようなものらしいです。先に紹介しました「３つのグノシエンヌ」と同じく、楽譜に小節線がありません。
§薔薇十字教団の最初の思想§ Premiere pensee Rose+Croix
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