作曲家別無料楽譜・サティ Erik Satie 2

3つのグノシエンヌ 3 Gnossiennes

サティは6曲のグノシエンヌを作曲しましたが、特に第1番〜第3番が「3つのグノシエンヌ」として有名です。「グノシエンヌ」の名前の由来は、「知る」というギリシャ語からサティが造語したという説と、古代クレタ島にあった古都「グノーソス」の名前からとられたという説があります。東洋的な雰囲気がある曲で、しかも、楽譜には小節線が無いという特徴があります。また、それぞれの楽曲には、サティ自身が書いた珍妙な注意書きがあります。第1番には「思考の隅で…あなた自身を頼りに…舌にのせて」、第2番には「外出するな…驕りたかぶるな」、第3番には「先見の明をもって…窪みを生じるように…ひどくまごついて…頭を開いて」。なんのこっちゃ?と思うのですが、実際に弾いてみると、なるほど・・と思わされます。

§3つのグノシエンヌ§ 3 Gnossiennes
無料楽譜(IMSLP)

子供の曲集(音楽集) Enfantines

全3巻からなる曲集です。これは元々おんがく絵本として出版されたもので、ピアノを弾きながら楽譜の間の書き込みを読めるようになっています。第1巻は「短い子供のお話」、第2巻は「絵に描いたような子供らしさ」、第3巻は「迷惑な軽い罪」という題名です。小さいお子さんでも弾けるように、全く臨時記号がなく5指のポジションで演奏できるようになっているので、ピアノをはじめたばかりの大人の方でも、初心者向けの教材としてエリック・サティの音楽を気軽に楽しむことができますね。日本の出版社からも翻訳本が出ていますよ。

第1巻「短い子供のお話」
1:いんげん豆の王様の戦争の歌
2:チューリップの小さな王女様が何ておっしゃったか知っている
3:アーモンド入りのチョコレートのワルツ

第2巻「絵に描いたような子供らしさ」
1:一日への小さなプレリュード
2:子守歌
3大きな階段のマーチ

第3巻「迷惑な軽い罪」
1:大きな頭の友人という存在をやっかみ
2:彼のジャムパンを失敬して食べてしまう
3:足のまめを理由に輪回しの輪を頂戴するために

§子供の曲集より第1巻「短い子供のお話」§ Menus propos enfantins
無料楽譜(IMSLP)

§子供の曲集より第2巻「絵に描いたような子供らしさ」§ Enfantillages Pittoresques
無料楽譜(IMSLP)

§子供の曲集より第3巻「迷惑な軽い罪」§ Peccadilles importunes
無料楽譜(IMSLP)




inserted by FC2 system