作曲家別無料楽譜・ショパン Frederic Chopin 5

前奏曲(プレリュード) Preludes

ショパンの前奏曲(プレリュード)は、24の作品からなる前奏曲集と独立した2曲の計26曲あります。前奏曲といっても、何かに対する前奏ということではなく、「前奏曲風」な雰囲気を持った作品という意味になります。

24作品からなる前奏曲集作品28は、J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集と同じように、すべて異なる調性で作られていて、しかも長調と短調を交互に並べていて、また、長調ずつ・短調ずつ、それぞれ5度ずつ上がっていくといった構成になっています。以前は、ひとつひとつの曲が単体で演奏されることが多かったのですが、最近ではひとつの作品として一挙に演奏されることが主流となっています。全部で45分ほどかかります。第15曲が「雨だれの前奏曲」として有名な曲です。

独立した2曲の前奏曲のうち、作品番号のない前奏曲変イ長調は、20世紀に入ってから発見されました。

§24の前奏曲(プレリュード) 作品28 ※第1番〜第24番§ 24 Preludes Op.28
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§前奏曲(プレリュード) 嬰ハ短調 作品45§ Prelude Op.45
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§前奏曲(プレリュード) 変イ長調§ Prelude in A-flat
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スケルツォ Scherzo

「スケルツォ」とはイタリア語で「冗談」という意味があるように、軽い冗談のような性格の作品を指していました。メヌエットから発達したスケルツォは、ソナタや交響曲などの中間楽章としてよく用いられましたが、ロマン派くらいから独立した作品として作曲されるようになりました。ショパンのスケルツォは本来の意味より音楽的に深刻な内容になっていて、憤怒や激情を訴える作品となっています。第2番がよく演奏されます。

§スケルツォ 第1番 ロ短調 作品20§ Scherzo No.1 Op.20
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§スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31§ Scherzo No.2 Op.31
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§スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 作品39§ Scherzo No.3 Op.39
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§スケルツォ 第4番 ホ長調 作品54§ Scherzo No.4 Op.54
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