モーツァルトは3つの幻想曲を書いていますが、うち2曲は未完(他作曲家によって補筆されている)です。自由な形式が可能な幻想曲の特徴を生かし、特に「幻想曲ニ短調 作品397」は名曲と言われ、まるで神が宿ったような天才的な音楽を紡ぎ出しています。
幻想曲は本来前奏の役割がありました。「幻想曲ハ短調 作品475」は、「ピアノソナタ第14番ハ短調」の前奏として作曲されたため、この2作品は現在でもセットで演奏されたりします。§幻想曲ハ短調 作品396§ Fantasy K.396
無料楽譜(IMSLP)§幻想曲ニ短調 作品39§ Fantasy K.397
無料楽譜1(IMSLP)
無料楽譜2(IMSLP)
無料楽譜3(IMSLP)§幻想曲ハ短調 作品475§ Fantasy K.475
無料楽譜(IMSLP)
モーツァルトが8歳の時イギリスに滞在していたときに書いたものです。すべてノートに鉛筆で書かれているところから「ロンドン・スケッチブック」と名付けられました。全部で43曲ありますが、特に有名なのは第1曲目の「アレグロ・ヘ長調」で、43曲中13曲は、「13 Selections from the London Notebook」として親しまれています。
§アレグロ ヘ長調 (ロンドン・スケッチブックより)§ Allegro in F K.15a
無料楽譜§13の選曲集 (ロンドン・スケッチブックより)§
13 Selections from the London Notebook
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