作曲家別無料楽譜・ドビュッシー Claude Achille Debussy 5

12のエチュード(練習曲) 12 Etudes

健康の不調と第一次大戦への苦悩などからしばらく作曲ができていなかったドビュッシーが、ショパンの楽譜を校訂する仕事をきっかけに創作力をとりもどし作曲したのがこの作品です。ショパンに献呈されています。

この練習曲は、ただ技巧を追求するための作品として作曲されているわけではなく、ドビュッシー自身の音楽性のあり方を再検討したものといわれています。この作品の特徴は、練習曲でありながら意図的に運指法が指示されていません。これは演奏者の腕や手の構造には違いがあるため、各人に合った運指法を各自で追求していくことが課題の一つになっているからです。

1:5本の指のために(チェルニー氏による) "Pour les cinq doigts, d'apres M.Czerny"
2:3度音程のために "Pour les tierces"
3:4度音程のために "Pour les quartes"
4:6度音程のために "Pour les sixtes"
5:8度音程のために "Pour les octaves"
6:8本の指のために "Pour les huit doigts"
7:半音階のために "Pour les degres chromatiques"
8:装飾音のために "Pour les agrements"
9:反復する音符のために "Pour les notes repetees"
10:対比的な響きのために "Pour les sonorites opposees"
11:組み合わされたアルペッジョのために "Pour les arpeges composes"
12:和音のために "Pour les accords"

§12のエチュード(練習曲)§ 12 Etudes
無料楽譜(1〜6)(IMSLP)
無料楽譜(7〜12)(IMSLP)

ベルガマスク組曲 Suite bergamasque

ドビュッシー初期のピアノ作品です。完成するまでに、なんと15年という長い年月がかかっている。ドビュッシー独特の作曲法はまだ確立されておらず、マスネ、グリーグ、サン=サーンスなどの影響が顕著にみられます。

「ベルガマスク」というタイトルについては色々な説があり、北部イタリアのベルガモ地方を訪問した際、その地方独特の舞曲「ベルガマスカ」に強い影響を受けたことに由来しているというものや、詩人ヴェルレーヌの詩集「雅びた宴」のなかに出てくる「18世紀の宮廷的(ベルガマスク)な」という言葉が由来だというものがあります。

1:プレリュード "Prelude"
2:メヌエット "Menuet"
3:月の光 "Clair de lune"
4:パスピエ "Passepied"

§ベルガマスク組曲§ Suite bergamasque
無料楽譜1(IMSLP)
無料楽譜2(IMSLP:Edition Peters)




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